2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

行く秋

行く秋や手をひろげたる栗の毬 芭蕉 昨日、雨の切れ間に秋桜が揺れているを見ました 片隅の道の、その薄紅色の頬が雨露に光っておりました それはどこかしら遠いさいはての地にいる不器用なあなたに似て 私は屈みこんで、そっと手折りました そうするとその…

凱旋門賞

一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております 山崎 方代 「この馬で勝てなかったら、どんな馬が勝つというのか」 と武豊をして言わしめた。 そのディープが走る凱旋門賞の日が近づいてきた。 深夜NHKで放送するというので、 これはぜったい観な…

トライアル惨敗

三月の風と四月のにわか雨とが五月の花をもたらす 松井が打席に立ったときの スタンディングオベーションに鳥肌が立つ。 4の4は確かにすごいが、 これこそが彼の真骨頂だろう。 ポストシーズンが楽しみ。 楽しみといえば混戦のパリーグ。 新庄効果ですっか…

セプテンバーソング

猫八が虫を鳴く夜の寄席を出る 永六輔 九月はあっという間に過ぎてしまう。 にぎわい疲れた夏の火照りが冷める前に、 九月は行ってしまう。 そう、九月はいつもおいてけぼりの季節なのだ。 だから、どこか目立たないクラスメイトのように、 気がつくとそこに…