2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

冷たいレモネード

「ママはパパと別れるし、 彼女はふいにいなくなってしまうし、 ついでに犬も死んでしまった。 僕の人生、さいきんちょっと暗いぜ」 ピーター・キャメロンの「ママがプールを洗う日」は、 80年代のミドルクラス家庭の悲劇をユーモラスに描く佳作。 残念な…

消費されるお父さん

毎年やっている子ども向けイベントが昨日から始まる。 この年にはキツイ仕事、早くも夏バテ気味。 自分よりも年下のお母さん方が増えているのは、 なんか違和感がある。 そしてそのお母さん方といったら、 みんな子どもみたいに元気だ。 対照的なのはお父さ…

Pの時代

まだ初々しい社会人の頃、働きづめの毎日の息抜きによく通ったのが 横浜のPというバーだった。 20人は座れるであろう長いカウンター、 きちんと正装したバーテンダー、 その背中には世界中のありとあらゆるスコッチが並べられ、 いつも扉を開けるときは緊…

空を見上げて

*空を見上げて >>写真の前に挿した桜の花かげに すずしく光るレモンを今日も置かう 東京の空は哀しいと嘆いたのは智恵子だが、 連日哀しいほどの空模様つづく。 梅雨だから仕方もなく、 早く明けてくれと空を拝むばかり。 極楽トンボも高層ビルのテラスから…

月下美人

真夏の新月の夜に咲く月下美人は、 夜に咲き始め、朝に一夜限りで儚く花は萎む。 否、歌舞伎町の夜に咲く花の名ではない。 昔、その短い盛りを見たいがために、 月下美人を育てた人は、 朝目覚めたときには萎んでいたと 叶わぬ思いを告げた。 昨夜の全米オー…

空に本

>>マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

ホウズキを食す

昨夜はお客と呑む。 夕立の後の神楽坂は蒸し暑さもひとしお。 ゴクッと一杯目のビールが喉に沁みわたる。 そのあとは目当ての水茄や冬瓜、 お造りを肴に地酒をくぴくぴと。 最後に食用ホウズキというのを初めて食す。 さくらんぼよりも甘酸っぱい香りが広が…

打ち水・夕涼み

*打ち水・夕涼み 家に帰れば、すでにクーラーのお世話になる毎日。 「東京の夏を粋に暮らそう」と、 浴衣や団扇を進める中吊広告を見るにつけ、 「バカいっちゃいけない!」と臍を噛む。 実際問題、クーラーがなければ、 東京では暮らせない。 その意味でク…

エロ・クレイジーが理想

ハバナ・モード (Men are expendable (Vol.8))作者: 村上龍出版社/メーカー: KKベストセラーズ発売日: 2005/06/25メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (20件) を見る >>絶望を希望に変える必要はない。 絶望の傍にしか希望はないからだ。>> …

BeCool!

DVDで「BeCool」を観る。 トラボルタ扮する映画好きなマフィアの取立て屋チリ・パーマーが、 仕事でハリウッドに行き、映画を製作しようとするコメディ 「ゲット・ショーティ」の続編。 映画好きにはたまらないウイットにとんだ会話と 小粋なプロッ…

ビーナス夏競馬

*ビーナス夏競馬 全米女子オープンは、雨で順延したため最終日が36ホールと過酷な戦い。 深夜ワンラウンドを終わったところでは、藍ちゃん奮闘していたが、 朝TVつけたら、急降下していて残念。 そのあたりが、まだメジャー上位者との差か。 日曜は珍し…

三々五々

夏の夕暮れとき、呼ばれる声にこたえ、 ひとりまたひとり抜けていく空地。 ひぐらしの鳴く声がいっそう激しくなる中、 薄暮を追いかけるように草野球した。 蒔きでお風呂を焚く家から立ち上る、 香しい匂いがハナをくすぐり、 家路へ駆けだす。 人間の五感の…