エロ・クレイジーが理想
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ハバナ・モード (Men are expendable (Vol.8))
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: KKベストセラーズ
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 単行本
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>>絶望を希望に変える必要はない。
絶望の傍にしか希望はないからだ。>>
最近の村上龍の訴える日本人の危機意識向上の意図はどこにあるのか。
某人によれば、かれの作品は、
「暴力を否定して豊かな社会で平然と生きる戦後の日本人が許せない」
が根本になっているという。
しかし、その「豊かな社会」が崩壊しそうになっていることに気づいたので、
手を換え品を換えて喚起しているということらしい。
まあ、難しいことはよくわからないが、
私的には「超電導ナイトクラブ」とか「愛と幻想のファシズム」あたりの
エロ・クレイジーな台詞を機関銃のようにバンバン連ねる文体が好きだ。
あれは、なんか読んでいて気持ちが良かった。
テポドンが怖いのか、アメリカのほうがもっと怖いのか、
私にはよくわからない。
たぶん、日本人の多くは「ほんとうはどうなの?」と
誰かに問いただしたいのだろう。