Someone to watch over me



メルボルンカップで日本馬が1、2着という快挙。
それにしてもデルタブルースよ!
期待してたんだから、そんなら日本でも勝ってよトホホのノホ・・・。


さて、作品の良悪がどうのというより、
何故か好きな映画というのがある。
リドリー・スコット監督の「誰かに見られてる」もそのひとつだ。


冒頭はマンハッタンの夜景の空撮。
「Someone to watch over me」が流れる中、
ゆっくりとクライスラービルに向かってパーンしていく。
そのビルの美しさったらない。
東京の高層ビルなんて糞食らえである。
もう、それだけでこの映画はアタリ。


ストーリーは殺人の目撃者となった女性と
所帯持ちの刑事との儚い恋が中心。
それがサスペンスタッチに綴られだけで、目新しさはない。
しかし、トム・べレンジャーは贔屓の役者だし、
ミミ・ロジャースがこれまた艶っぽくて良い。


「叶わぬ恋は、叶わぬままそっとしておこう」
というウイスキーの宣伝のような余韻が残る大人のラブストーリーだ。
”世界中”や”韓流”とかで、
ウルウルと涙腺をゆるめている場合ではないのである。


まさに巨匠リドリーにして、
「Someone to watch over me」という曲のためだけに
撮られた贅沢な映画であると思う。