追っかけリーチ

hajimechan2008-03-04




もう何年も麻雀していないなあと思っていたら、
昨夜、牌を囲んでいる夢を見た。
何故か三面子で相手は二人とも高校時代の友人だった。
案の定、負けていた。
いつの間にか昔付き合った娘が傍らにいて私を睨む。
しかし私は無謀と思われる勝負に出ることを躊躇わなかった。
捨牌の行方に目を凝らしながら「いつも同じだ」と思う。
いつもこうやって・・・。


自慢ではないが、私は麻雀にからきし弱い。
主に追っかけリーチされて、
一発で振り込むのを得技としている。
「人生は追っかけリーチだ」
そのたび捨牌した己れの指先をみつめてつぶやく。
そうさ、スーバーヅガンなのだよ、
片山まさゆきくん。


徹マン明けの軽い財布で通りに出ると、
煙草と酒で燻った眼に朝陽が飛び込んでくる。
カラスの群れがゴミ袋を突いて騒いでいる。
じゃあと手を振り、思い思いの駅へと歩いていく。
あのなんともいえぬ儀式。
「こんなこといつまでも続けても・・・」と半分ゆるんだ脳みそが語り始めるが、
もう一方では「いまのうちだけさ」とも諦めている。
これで小糠雨でも降れば、
世を羨んでも上出来だろう。