Non, je ne regrette rien

hajimechan2007-10-22



無明の夢も醒める。
時は神無月と勘ぐれば致し方なし。
たいらかな夕空に菊の花は紙のように舞いちり、
常勝と疑わぬ巨人軍はドームの海に沈没した。
虚しさは水密糖のように、
少しの甘さと密やかな抵抗を相伴い、
私の胸の奥にポツンと収まる。


ヨル酒場に出向く。
常連のジョニーがいう。
「奥歯が痛むような顔をするな」
踊り子のマリーが笑う。
「林檎の芯は白い、白いは敗北」
落ち込んだヨルに聴くのはエディット・ピアフ
今夜の彼女は洒落ている。
♪Non, je ne regrette rien
・・・水に流して