ライフ・イズ・ベースボール
都心に初雪。
阪神大震災への鎮魂か。
マイケルキートン主演の『ライフ・イズ・ベースボール』は、
レッドソックスが奇跡の大逆転負けを喫した
1986年のMLBワールドシリーズ、メッツとの第6戦をモチーフにした作品。
したがって原題は「game6」。
生粋のレッドソックスファンである劇作家は、
この日レッドソックスが勝利してWシリーズ制覇すれば、
自分の人生も再生するはずと信じている。
折しもこの日は自身の芝居の初日。
いざ決戦の日とイエローキャブに乗り込んだ彼だったが、
次々と暗雲が垂れこめてくる。
たかが野球の試合ひとつに自身の再生を賭けるなんて、
女の人には到底理解できまい。
でも男なら、切々と胸に突き刺さる何か、がある。
脚本がいい。聞けば、小説家の初めてのシナリオだという。