さよなら神楽坂




♪旅立ちの時 終わりの季節
 カーテンを外して窓を拭く
 眺めが好きだった
 でも忘れるだろう
 byキリンジ



桜花賞アパパネにしてやられる。
皐月賞は三着馬から流して複勝のみ。
旅立ちの季節といえ、春は冷たい。


あらゆるものを捨てる。
あらがうものは残る。
ふりしきる雨。
ふりしぼる声。
住みなれた町を去るのはやはり寂しい。
ひとしきり表通りを眺め、背中を向ける。
私には良い町だった。


桜は散り、新しい住処へ向かう。
人は重いコートを脱ぐように、
時々身軽になるのが賢明だ。
何もなかったようで、
知らぬまに背負い込んでいる。
五月の風が待ち遠しい。